パワーストーンは天然石の中でも特別な力があると言われ、持ち主に良い効果を与えるとされている石です。
その中でモチベーションアップ効果のあるカーネリアンとガーネットに注目して、その特徴や歴史、効力について説明します。
カーネリアン
モチベーションアップ効果のあるパワーストーンは、カーネリアンです。
この石は水晶の変種であるカルセドニー(玉髄)の中で特に赤色の強いものを言います。7月の誕生石で、可能性を発揮させ未来を創造するお守りの石です。古代エジプトの時代では「幸運を呼ぶ石」として身に着けられていました。
ヨーロッパを中心に古くから護符として大切にされ、戦地に向かう兵士は「勇気と勝利」のお守りとして身に着けていました。中でもナポレオンが身に着けていたカーネリアンの八角形の印章が有名です。
カーネリアンはこれから何かに挑戦しようとする人や、今よりもさらに元気に活動して行きたい人に最適のパワーストーンです。
臆病な気持ちを遠ざけ、勇気と強い意志を与え、成功や目標達成に導くと言われています。
鮮やかな赤い色のカーネリアンは、持ち主のモチベーションや好奇心をアップさせ、目標に向かう為のエネルギーを高めます。自分自身が本来持っている能力を十分発揮できるように、集中力や判断力、思考力を高めるので、試験やプレゼンテーションなど大切な勝負時に身に着ける人も多くいます。
カーネリアンの産地はブラジルやウルグアイ、インドなどですが、高品質なものはインド産で太陽光で褐色から鮮やかな赤色に変化して見えます。
浄化での注意点は、紫外線に強くない為、太陽光での浄化は避け、クラスターやセージ、月光や流水で行いましょう。
ガーネット
もう一つのモチベーションアップ効果のある石はガーネットです。1月の誕生石で日本ではザクロ石と呼ばれています。
主成分は鉄とアルミニウムで、ガーネットの代表的な種類であるアルマンディンは黒っぽく濃い赤色を示します。その殆どは半透明か不透明ですが、稀に透明で強い輝きを放つアルマンディンも産出されます。
使用され始めた歴史は古く、ヘレニズム時代にアレキサンダー大王が東方遠征した際に、インド産のガーネットを持ち帰ったとされています。ローマ時代には人気が一旦衰えますが、中世に真っ赤なガーネットが発見され再び注目されます。特別な彫刻をしたガーネットを護符として崇め、兵士たちは、身を守り故郷に帰れるお守りとして身に着け、戦地に向かいました。またユダヤ教の祭司は心理を得る神聖な石として身に着けていました。
現在でも「実りの象徴」とされ、努力を実らせ成功へ導くと言われています。
どんな困難や逆境の中でも持ち主に強い忍耐力や根気を与え、前向きに取り組み乗り越えていくエネルギーを高め、目標達成に手を貸してくれます。
また、意思を強くしたいと思う人が身に着けることで、気持ちを強くし勇気を与える作用や、挫けそうな時に初心を思い起こさせ動じない信念をもたらすとも言われています。
浄化については、クラスターやセージで行う以外に、水にも紫外線にも強いので太陽光や流水による浄化も適しています。