ラピスラズリとは
世界で最初にパワーストーンとして認められたのがラピスラズリといわれています。
邪気を払い、強運を運ぶ聖なる石として、紀元前のメソポタミアやエジプトで大切にされてきた歴史ある石です。
日本では「瑠璃」と呼ばれ、七宝のひとつとして珍重されてきました。
写真:代表的なラピスラズリ原石
鉱石情報
色:紺青色、天青色、緑青色
条痕色:淡青色
モース硬度:5~5.5
比重:2.40~45
劈開:なし
断口:不平坦状
結晶系:等軸晶系、十二面体・八面体・六面体結晶、塊状
化学組成:硫黄や硫酸塩を含むナトリウムとカルシウムとアルミニウムの珪酸塩(Na,Ca)7-8(Al,Si)12(O,S)24[(SO4),Cl2,(OH)2]
透明性:やや半透明から不透明
光沢:鈍い光沢
屈折率:約1.50
複屈折:なし
分散度:なし
多色性:なし
蛍光:ピンク色
インクルージョン:カルサイト(方解石)、アウィン(藍宝石)、パイライト(黄鉄鉱)、ダイオプサイド(透輝石)他
産地:アフガニスタン、チリ、アルゼンチン、カナダ、アメリカ、ロシア
カット:カボション、ビーズ、カメオ、片面研磨
効果
邪気を退け、正しい判断力を高めて幸運を呼び寄せてくれます。
先を見る力の泉である「第三の目」を刺激し、直感力や創造力を高めるといわれています。
詳しい意味・効果については「パワーストーン辞典-ラピスラズリ」を参照してください。
特徴
濃青色に黄鉄鉱が黄金のようにちりばめられています。深い青は夜空を、金色は星を意味し、天を象徴する石として崇められてきました。
古くは装飾品としてだけでなく、群青色や空青色をつくる顔料として用いられていました。
柔らかく圧迫や高熱に弱い石です。酸やアルカリにも弱いのでアクセサリーとして身につける際は注意が必要です。
選び方のポイント
天然石は一つ一つ違う模様や形をしていて、選ぶときに悩んでしまいます。
ここでは、天然石ショップ店長だからこそ分かる、おすすめの選び方をお教えします。
産地
アフガニスタン、チリ、アルゼンチン、カナダ、アメリカ、ロシアが主な産地です。
アフガニスタンはラピスラズリ産地として世界で一番の産出量であり、その品質も最高峰といわています。
特に、サリ・サング鉱山で採れる石が最高品質とされています。
均質で美しい群青色のラピスラズリはこの地方でしか見られません。
チリ産のラピスラズリはアフガニスタン産とは異なり、黄鉄鉱を多く含んでおり、その独特な模様を好むコレクターに人気があります。
品質
緑色が強いと低評価で、紫色がかった深い青色がより美しいと判定されます。
不純物である金色(黄鉄鉱)や白色(カルサイト)がほとんどない、深い青色の石が最高品質とされます。
黄鉄鉱については例外で、その金色がバランスよく入ることで価値が上がります。
ムラが無く深みのある青い地に、黄鉄鉱による金粉模様が美しく点在し、夜空と星、宇宙をイメージさせるような模様が高品質とされます。
カルサイトの白い筋模様が多く入ると価値が下がります。
値段
前途のとおり、ムラのない深い濃青の石か、黄鉄鉱の混入バランスが美しい模様を生み出している石が高値となります。
ラピスラズリは流通量が多く大型原石が多く見つかっています。
そのため「宝石」として見た場合、ラピスラズリの価値は、それほど高くありません。
お得な選び方
黄鉄鉱やカルサイトなどの含有物が少ないものはどうしても高値になってしまいます。
小さい丸玉に加工された石を使用したブレスレットなどは、青い部分を選んで加工していることが多く、サイズのわりにはやや高値になることもあります。
写真:アフガニスタン産の石を使用したラピスラズリブレスレット
黄鉄鉱がバランスよく点在した石は濃青色のみの石より流通量が多いため、手ごろな価格帯で好みの模様と出会えることがあるでしょう。
すべてのパワーストーン、宝石に言えることですが、質がよいものはサイズが大きくなれば値段も上がりますので、イヤリングやペンダントといった小さめの石を狙うといいかもしれません。
写真:夜空のように黄鉄鉱が点在するラピスラズリペンダント
ラピスラズリのなかでもおすすめのアイテムが、丸玉やピラミッドといった置物タイプです。
ラピスラズリのもつ邪気を退けるパワーも、その形によって増強されます。また、カルサイトなどの含有物が目立つぶん、大きさのわりには手ごろなものが多いです。
特に丸玉のラピスラズリは、地球を思わせる美しい姿です。天体、宇宙を感じてパワーを得たい方には最適なアイテムといえるでしょう。
写真:地球のような模様のラピスラズリ丸玉
商品一覧
本ラピスラズリ選び方ページは「天然石パワーストーンLuLuHouse」が運営しております。
ラピスラズリも品揃え豊富ですので、是非ともご来店ください。
アイテム別商品一覧