ムーンストーンはインドからミャンマーにかけての中央アジアで収穫される鉱石であり、日本では月長石として宝石店で取り扱われています。このムーンストーンの特徴としては、光を当てた時に白だけでなく青や緑などの複数の色が見えることです。その理由としてムーンストーンというのは、オーソクレースという白い鉱石とアルバイトと呼ばれる鉱石が混ざり合っています。そのためアルバイトの含有量によっては、光を当てた時に3色以上の光沢を見ることができるのです。
ムーンストーンの歴史は太古のインドにおいて、月光を当てた時に虹色に輝いたことから「神聖な石」としてヒンドゥー教の神への供え物として献上されていた歴史があります。なぜ神への供え物になっていたのかというと、皆既日食を代表するように黒色は不吉な色として認知されていた時代になります。そのため夜は様々な災いを呼ぶ時間帯とされ、当時の人々は身を守る物を重宝していたのです。その中でムーンストーンは月光を司るとされ、不吉な黒から身を守るアイテムとして利用されます。
ムーンストーンは、ヒーリングストーンとしてメンタルケアをしてくれる効果があるとされています。人間の心は喜怒哀楽という言葉があるように、常に一定ではなく変化を続けています。変化の中にはよいことだけでなく、当然ながらストレスによって不調をきたすこともあります。そんな不調をきたしたときにムーンストーンを身に着けることで、新月から満月に変化していくように、心もマイナスから徐々にプラスに転じるように作用してくれるとされているのです。そしてプラスに転じた時には、その強い変化の力をうまく利用して潜在能力を引き出すことで物事を成功に導く効果もあります。
そんなムーンストーンの使い方としては、心身が不調をきたしているときにペンダントや指輪といった形で身に着けるだけです。変化がマイナスからプラスに転じて役目を終えた時には、他のパワーストーンと同様に力を回復させる浄化をする必要があります。他の宝石の場合には太陽の光を当てて浄化させますが、このムーンストーンの場合にはきれいな布で汚れをふき取った後に月の光に充てると回復させることができるのです。
色には色それぞれにカラーパワーを持ちます。色のパワーを身に着ける、もしくはそばに置くにはパワーストーンが最適です。
着衣やカバン、胸元、またはお部屋の目立つ場所や、自分の大切なもののお守りとして持つことがおすすめです。自分が常に携帯しているお財布のなかに入れるのも良いでしょう。
個々のパワーストーンが持つ色は自然界で生成された自然そのままの純粋色のため、効果もストレートに感じることになります。色の持つパワーとパワーストーンは非常に相性が良い組み合わせでしょう。
以下はムーンストーンの対応色です。
■色の持つ力とその力がもたらす効果
白(透明):★洗浄力★ 純真さ、清らかさ、透き通る心
青:★解放力★ 覇気、自由を感じる、ゆったりした気分に浸れる
緑:★友好力★ 納得の追及、中立的、控えめ、仲介力
桃色:★空想力★ 夢、パフォーマンス、誇示、うぶ、セクシー
天然石を組み合わせるときには、天然石同士の相性を考えて、組み合わせることが大切です。
良い相性の石を組み合わせると効果は倍増しますが、悪い石を組み合わせると、問題が起こることがあります。
ムーンストーンと他の石の相性については、下記のリンクを参照してください。
■ムーンストーンと相性の良い石・悪い石
石言葉 | 恋の予感・健康と幸運 |
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和名 | 月長石 |
英名 | moonstone |
別名 | − |
守護星座 | 『かに座(6/22〜7/22)の守護石』 |
誕生石 | 6月の誕生石 |
十二支 | 丑年生まれ |
カラーバリエーション | 乳白色、緑、青、ピンク |
産地 | スリランカ、インド、マダガスカル、ミャンマー、タンザニア、アメリカ、等 |